上海静安寺 三国時代から続く都心の古刹

創建は247年、呉の孫権の時代です。以前は北にある呉淞河のほとりに建てられましたが洪水が多く、1216年に現在の地に移されました。租界時代に今の南京東路から静安寺までの道が造られ、これが現在の南京西路となっています。以来、静安寺一帯は上海の西の中心として発展してきました。

 

現在の静安寺は隣の久光百貨店とともに一体化したこの街のシンボルとしてその威容を誇っています。入場料を払って中に入るとお寺の建物に囲まれるように境内が広がっています。さらにその周りを超高層のビルが取り囲む不思議な空間です。境内では途切れることなく人々が線香を焚き、祈っています。

 

建物も立派ですが、祀られている仏様やお釈迦様の像も立派です。小銭を中に入れると願いがかなうと言われている鐘楼の下の小さな穴の周りには、入ることができなかった小銭が溜まっています。上海の人々の信仰が続くお寺ですから、南京西路散策の折には訪ねてみたいですね。

 

静安寺から東に歩いてみましょう。隣の久光百貨店の食品売場は日本のお菓子や食品が多く、上海駐在の日本人が多く集まるところです。しばらく進むと右手に上海展覧中心があります。もとロシア領事館でした。左手にはプラザ66と呼ばれるスーパーブランドが集まるショッピングモール。その隣にもCITICというモールが続きます。それから梅龍鎮伊勢丹。さらに進むと呉江路との交差点があります。この一帯は食べ物の屋台が集まる有名な場所でもありますが、最近は再開発で大きな商業施設もできました。

 

JWマリオットホテル上海の尖った高層ビルが見えてきたら、南京西路もそろそろ終点です。ホテルの先の時計台がある古い建物はもと上海美術館。租界時代は競馬場のクラブハウスでした。

 

左手の黄河路を入って行くと右手に小籠包の有名店「佳家湯包」。南京西路に戻り歴史的建築物、金門大酒店、体育大厦、新世界商城までで南京西路は終わります。静安寺から4〜5kmでしょうか。少なくとも2時間はかかります。

南京東路 上海最大の繁華街

上海と言えばこの南京東路の夜景を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。上海どころか世界の中でも最もにぎわう繁華街のひとつです。東の端は外灘(バンド)から西の端は人民広場まで、1.5kmほどの長さです。

 

黄浦河沿いに南北に伸びる外灘(バンド)のほぼ中央、和平飯店北楼と南楼の間から南京東路は始まります。アヘン戦争後開港された上海の街はこの道を中心に発展して行きました。外灘(バンド)に当時の西洋建築が残っているように、南京東路の両側には今でも歴史的建築物が多く残っています。

 

外灘(バンド)から西に向けて歩くと河南中路という大きな通りにでます。この通りを渡ったところから南京東路歩行街が始まります。南京東路というと一般にはここからを指すことが多いでしょう。おおぜいの観光客が通りの眺めを写真におさめています。

 

ここの交差点にちょうど地下鉄の南京東路駅がありますので、ここから南京東路の散策を始める観光客が多いからでしょうか。詐欺やスリが多いところでもありますので、十分な注意が必要です。

 

賑やかな繁華街をさらに西に歩いて行きましょう。マクドナルドやケンタッキーの間に歴史を誇るお店が並んでいます。「朵雲軒」は筆や硯などを扱う有名店です。「上海張小泉剪総店」は刃物の老舗。「沈大成」はいつも行列の上海スィーツのお店。「上海第一食品商店」は建物も立派な食料品の専門店。ここでお土産を探しましょう。上海名物は「五香豆」という空豆の素朴なスナックですが、少し固すぎるかもしれません。

日本からでもタオバオなどの代行業者を利用すれば沈大成などの

おやつも簡単に手に入ります。

さらに進むと1949年開業の老舗「上海第一百貨商店」があります。昔の上海の百貨店の雰囲気を残すところですので、ちょっとだけでも覗いてみましょう。この第一百貨店の交差点までが南京東路。これから先は南京西路となって続きます。ここから始まる人民広場は租界時代の競馬場でした。

魯迅公園 多くの老人が集まる憩いの場

 

上海で生涯を閉じた魯迅は生前この公園の近くに住んでおり、よく散歩に来ていたということです。以前は虹口公園と呼ばれていましたが、魯迅の墓が公園内に移され魯迅公園となりました。

 

公園内はお年寄りたちのグループで大変盛り上がっています。数十人がひとつのグループになって歌を歌ったり、踊ったりしています。ベンチでひとり楽器を演奏する人や、おしゃべりに興じる人々。みんな本当にたのしそうです。特に朝は健康のために太極拳など運動をする人たちで溢れます。

 

園内に魯迅記念館がありますが、公園のすぐ近くに魯迅が亡くなるまで住んでいた住居がそのまま残され、魯迅故居として公開されていますので、そちらも観てみましょう。上海で良く見かける古いアパートですが、当時は最新のアパートだったのではないでしょうか。バスタブや洗面台も完備しています。

 

また魯迅公園の南側に多倫路文化名人街という通りがありますのでそこにも行ってみましょう。1920年代から1930年代頃は魯迅を初め多くの文化人がこの一帯に住んでいたので、その当時の町並みを再現してあります。通りには魯迅の彫像がおかれ、骨董品や書画を売る店が続きます。

 

多倫路文化名人街を戻り、四川北路を東に曲がると中国工商銀行がありますが、この場所が以前の内山書店でした。第二次世界大戦以前、この一帯は日本人租界と呼ばれ日本人が多く住んでいました。魯迅と親交が深かった内山完造はこの書店で多くの文化人と語り合ったと伝えられています。

 

内山書店跡を観たら、四川北路を渡って飛龍生煎というお店に行きましょう。生煎(焼き小籠包)のお店として紹介される有名店ですが、ほかのメニューもいろいろ試してください。どれもおいしいものばかりです。店内に写真付きのメニューはないので、お店の外に掲げられた大きな写真付きのメニューで食べたいものをメモしたものを見せて注文するといいですよ。